
模型が人々を惹きつけるのはなぜか。本物そっくりだから? 大きいものが小さくなったから? 私たちに過去と未来を引き寄せてくれる建築模型の魅力に迫る。監修=西和夫。
■目次
建築模型の不思議世界 西和夫
[図版構成]にっぽん建築雛形づくし
[図版構成]Part 2 にっぽん建築雛形づくし・当世篇──復原を中心に
模型的志向──「縮減」の概念をめぐって 多木浩二
模型と図面──西洋建築史にたどる 長尾重武
なぜ建物の模型をつくるか──文化財保存の立場から 宮本長二郎
確かな裏付けをもって──博物館展示と模型 佐々木朝登
建築と模型とのあいだ──「折り紙建築」にいたるまで 茶谷正洋
模型アポリア──ランドスケープ・アーキテクチュアの場合 上山良子
「起こし絵図」と私──二つの復原を手がけて 早川正夫
桂離宮の模型をつくった 森蘊
「放蕩模型」顛末 鈴木了二
「人情裏長屋」模型版 三浦宏
それぞれのこだわり──現代建築家と模型 荒井朝江
手稿から復原されたダ・ヴィンチの模型 青木国夫
ソウル徳寿宮石造殿模型譚 冨井正憲
古い建築物を木造モデルで保存──『日本模型新聞』から
細心に、そして気ながに模型工房を訪ねて 穂積和夫