
現代思想の諸成果を取り入れつつ、都市のより具体的な姿──「現在」が始まった場所としての都市を捉えようとする都市原論。シンボルとアレゴリー、共異体=共移体、空間の時間化、商業的ヴァナキュラーなどの概念が、都市の表層的な無意識と構造を架橋する。
■目次
序章 地図、統計、写真──大都市の相貌
第一章 定住と〈場を占めぬもの〉──都市の全域性をめぐって(1)
第二章 共異体=共移体としての都市──都市の全域性をめぐって(2)
第三章 時間の都市 空間の都市
第四章 零度の都市論
第五章 都市的環境 都市的経験
第六章 都市のイメージ イメージの都市
結章 状況としての都市 身体としての都市
あとがき