
1960年代に菊竹清訓、黒川紀章、大髙正人、槇文彦、川添登らによって進められたメタボリズム。今も膨張を続けるメガロポリス現象に対する本邦初の建築・都市デザイン運動として、多様性とダイナミズムを湛えたその軌跡を現在との連続のなかで捉える。
■目次
第1章 メタボリズム・グループの成立
第2章 グループの始動──空間とモデル
第3章 川添登のメタボリズム幻想
第4章 極星としての丹下健三
第5章 伝統論争とメタボリズム──川添登の戦略
第6章 メタボリズムの都市
第7章 菊竹清訓 1──顕現された空間 2──住空間のタイプ
第8章 黒川紀章 1──メタボリズム方法論 2──メタボリズムから共生へ
第9章 大高正人──メタボリズムと大地
第10章 槇文彦 1──メタボリズムとの距離 2──「群造形」以後
第11章 メタボリズムの周辺──大谷幸夫と磯崎新
第12章 カプセルとムーブネット
第13章 メタボリズム幻想の消滅
第14章 プレ・メタボリズムとポスト・メタボリズム
付録1 アーキグラム・リメンバーズ・メタボリズム ピーター・クック&デニス・クロンプトン
付録2 メタボリズム、アンリミテッド エレーニ・ジガンテス
あとがき