
現代建築家コンセプト・シリーズ13
吉村靖孝|ビヘイヴィアとプロトコル
本体価格 | 1,800円 |
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体裁 | A5判・並製・144頁 |
Japanese/English |
- ISBN
- 978-4-86480-002-0
2012年09月発行
建築基準法を遵守するあまり街並から浮いてしまった建物や、コンテナを建築に活用する事例の収集など、若手建築家・吉村靖孝は、建築の社会的な成り立ちを問い直し、社会に関わる方法の観察と分析を行なってきた。
そして現在、社会構造とそれにともなうクリエイティヴ環境の激変にともない、建築・空間は、日常生活の機微(ビヘイヴィア)を手がかりにするだけでは成立せず、規制、法、労働力、市場、流通、ローンなど、広域的で外部的なマニュアル(プロトコル)を通観しなければならない状況に直面している。吉村は、いまこそ両者の対立と矛盾を丁寧に取り除き、大胆に架橋していく可能性を示す必要があるという。多数の自作アイディアとともに、建築・都市に参入する新しい建築家像を示す一冊。日英バイリンガル。
■目次
1 「コンセプト・シリーズ」
2 ビヘイヴィアとプロトコル
3 規制力の4側面
4 日本の家を海外でつくる
5 労働力を運ぶ建築
6 ローンとしての住宅
7 コート、ルール、ゲーム
8 エクスコンテナ
9 新しい公共の担い手
10 インフラのない都市
11 弱い紐帯の強み
12 屋号を賦活する家
13 建築家に著作権はある?
14 建築家とクリエイティブ・コモンズ
15 1000人で設計する家
16 Do It YourselfからDesign It Yourselfへ
17 群衆的街並みと公衆的街並み
18 無計画を計画する
19 第2世代のリノベーション
20 人、建築、土地の1000年
■関連記事
[特集]刊行記念特集:石川初『ランドスケール・ブック』、吉村靖孝『ビヘイヴィアとプロトコル』
http://10plus1.jp/monthly/2012/11/
刊行記念対談:都市、建築、そのスケールとプロトコル
石川初(ランドスケープアーキテクト)+吉村靖孝(建築家)
地上の唯物論(石川初『ランドスケール・ブック──地上へのまなざし』書評)
日埜直彦(建築家)
社会と建築をつなぐ「もうひとつの詩」(吉村靖孝『ビヘイヴィアとプロトコル』書評)
長谷川豪(建築家)